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不幸な結婚 [人生・生き方・生活・人間関係]

「あまり幸せそうじゃない夫婦・鬱的な話」を読んだり、見聞きしたりすると、不幸タイプの夫婦もわりと多いかもしれない、と思ってしまう・・・そんな「鬱的物語」で、心に残ったのが、窪美澄氏の短編集「雨のなまえ」の中の「記録的短時間大雨情報」だ。

 内容はこんな感じ。

 パート主婦、平穏でありさえすればいいと毎日暮らしているが、夫の浮気発覚。慰謝料を請求すると、しかし夫は開き直り、暴力をふるう。思えば、流産した時も優しい言葉一つかけてくれなかった夫。しかし子どもを連れて出ていくこともできなあった。その勇気がないという理由。(パートでは食べていけないし)

『同じ屋根の下で暮らし、生活を共にし、子まで成した人間に、暴力を振るわれている』
『夫が自分にとって味方なのか、敵なのかそれすらも見極める力も余裕もなかった』
『夫がいて、子どもがいて、家族と言うパッケージはそのままなのに。なぜこんなに濃くてどろりとした孤独を感じるのか』

 というような文章にうなってしまった。

 同時に下重暁子の「家族という病」を思い出し、その売れ行きに・・・家族がいても、孤独な人は孤独というか、独身よりよほど孤独なのかもなあ、と。
 この本が売れているということは、家族問題で苦しんでいる、幸福を感じられない人が多いのでは、と。

 で、この「記録的~」の物語の主人公は、夫の母の面倒も見る羽目になる。やがて義母は痴呆症に。
 夫がこのことに向き合ってくれるのか、主人公は義母のことを問うが・・・夫はそのことに触れず、「出張だから」といって逃げる。

 主人公は、夫とはもう心を通わせることはないことを思い知るが、それでも夫と別れることなく、この生活を続ける。
『澱んだ水たまりのような女』と主人公は自分を評する。

 と、こんな感じの話。その間に、パート先の若い男に淡い思いを抱いたり、しかし、見事に振られ、周囲からも『エロババア』と白い目で見られ、とまあ散々。
 淡々と鬱展開、救いや希望は全くなし。

 でも、こういう夫婦もいるんだろうなあ、とも思った。淡々としているだけに、夫婦や家族の描写に妙にリアリティがあった。

 ということでハヤシは窪美澄氏に注目している。心理描写や情景描写に惹かれるものがある。「よるのふくらみ」は面白かった。こちらも恋愛、家族ものだけど、こちらは救いがある^^;
 ほか有名どころは「ふがいない僕は空を見上げる」「晴天の迷いクジラ」など。


 さて、もうひとつ「これはひどい」と思った夫婦の話について。
 ・・・2013年2月号の小説新潮(図書館から廃棄処分される雑誌として、もらった。なので古い)の柴門ふみさんの「大人恋愛塾」の、『相談室』コーナーみたいなところに書いてあった話。
 実話なのか、話を盛っているのか、作っているのか、演出しているのかは分からない。

 妻が癌を患っているのに、夫は同窓会へ出席し、そこで再会した元同級生と恋仲に。癌が進行し、妻が苦しんでいる中、夫はその女性と旅行に行ってしまう。それが発覚し、妻は半狂乱に。

 ちなみにこの夫婦。それまで、別に夫婦仲が悪かったわけでもなく、長年連れ添った一般的な夫婦だという。

 いやあ、なんだか・・・やはり自分勝手を通り越し、冷酷な夫だと思ってしまう。

 せめて妻が亡くなってから、いくらでもおつきあいはできたでしょうに。
 妻が苦しんでいるときに、よく楽しめるな。
 妻はもう死ぬので、新しい女捜し。妻は用済み、といったところか。

 ちょっと、ぞっとしてしまった。いや、それまで特に仲が悪かったわけでもないのにだ。まだ家庭内別居していたとか、離婚寸前だったとか、なら分かるのだけど。

 縁あって、長年連れ添い、子までなし、家族として一緒に普通に生活してきて、そういった情のかけらもない仕打ちができるとは・・・そういう人間もいるんだな。

 そして、妻の方は亡くなった。
 世を去る間際、長年連れ添った伴侶から、これほどの冷酷な仕打ちを受けるなんて、自分だったらやはり耐えられない。こんな惨めな人生があるだろうか。ものすごい孤独感だ。

 自分をすべてを否定された感じ。憎悪と孤独と悲しみと怒りと、そんな黒い気持ちを抱えながら死ぬのである。たまらないなあ。

 死の間際に、家族であった人間から、これほど『どうでもいい人間』扱いされる場合もあるのか・・・と、ちょっと驚いた。もちろん、柴門さんが話を作っている可能性もあるけど、実話という体裁をとっている。

 ※これについて、夫側の擁護論として「妻に先に死なれて独りぼっちになるのが怖かったから」「弱い人間だから」とあるが、これって全く自分のことだけしか考えていない、死に行く妻のことはどうでもいい、ということになり、やはり冷血人間としか思えない。妻側に何か相当な落ち度(=さんざん夫に嫌がらせをしてきた。自分も浮気しまくりだった、など)があったわけではないのに。

 長年連れ添った死の間際の配偶者をないがしろにするくらいならば・・・人生のやり直しがきくときに、別れてあげるべきだったかも・・・というか、せめて「あなたには全く情のひとかけらも感じません。利用価値があるから一緒にいるだけ。単なる家政婦と見ている。離婚は面倒だからしないだけのこと」と伝えてあげるほうが親切だよな、と。

 もちろん妻は、子どももいるし、経済的に自立できない場合、仕方なく結婚生活を続けるかもしれないが、夫に期待を抱かずにすむ。自分は家政婦だと割り切り、夫の裏切りも仕方ないと思える。
 そういう生き方が嫌なら、思い切って離婚するか・・・そういったことを選択できる。

 いや、男の人だって、保険金掛けられて殺されたりするケースも、ごくごく稀だろうけど、あるのだから、男女共に気をつけないといけないのだろうけれど。お互い様だね。

 ま、こういう話を聞くと、西原理恵子氏が言っていたように「専業主婦人生は博打のようなもの」「リスクが高い生き方」であり、危険な生き方かもしれない。
 別れたくても別れられず、死んだような人生を送ったり、人間扱いしてくれない人と一つ屋根の下でずっと暮らす不健康な生活を強いられることになり、不幸な人生を歩むことになりそう・・・

 孤独死のほうが、ずっとマシ。

 ところで、柴門さんも、夫である弘兼さんに散々浮気されたらしい(おまけに家庭を顧みない)けど、結婚を続けている。柴門さんは経済力があるにも拘らず離婚は考えていないと言う・・・なので、いろんな考えの人がいるのだろう。(柴門さんの場合は、同じ漫画家として弘兼さんを尊敬しているのだろう、たぶん)

 ま、奥さん側だって・・・「亭主元気で留守がいい」(お金さえ家庭に入れてくれればそれでOK。あとは夫が何をしようが自由)という人もたくさんいそうだし。
 それならば、夫が浮気しても、家庭を顧みなくても許せるのだろう。
 こちらが病気で苦しんでいるのに、夫が新しい女性を見つけ、そちらへエネルギーを注いでも、仕方ないと思えるのかもしれない。

 それが嫌な場合(若い人は嫌だろう。世代で考えが違うと思う)・・・間違って結婚してしまったら、人生のやり直しがきくうちに、別れたほうがいいよな。

 ・・・そういえば二谷友里恵さんも、お腹が痛くて苦しんでいるのに、当時、夫であった郷ひろみさんはゴルフへ行ってしまい、友里恵さんは自分で救急車を呼んだんだっけ。

 意外と冷たい夫(または妻)はいるのかもしれない。
 相手が病気になった時、「面倒だな」とチラッとでも思ったら、その人とは結婚してはいけないよな・・・間違って結婚してしまったら・・・うう~ん、相手に情がわかない程度で、離婚はできないのかな?

 
 さて、そこで、こんな記事を目にした。

・・・・・・・・・
https://cakes.mu/posts/10324より一部転載。

女性のいわゆる『30歳の壁』を目前に駆け込み結婚をする友人はたくさんいたの。
でもね、相手を『職業』『収入』などのスペックをチェックして選んで決めた結婚は絶対にうまくいかない。29歳とかで駆け込んでも、結局31歳くらいで女性から離婚する。早いでしょ? 女は一度『違う』って思ったら早いの。まだ間に合うからって、子供ができる前に別れちゃうのよ

女性には2パターンいるの。

①とりあえず一回さっさと結婚してみる、失敗したっていいじゃん

②「この人」と決めて一生添い遂げたい

残念だけれど、①が8割の女性。②は2割しかいない。

このどちらのタイプになるかは、「両親のラブラブ具合」に依存しているだそう。
親が仮面夫婦だったり、離婚しちゃっているような場合だと、①「失敗したっていいじゃん」パターンになる。
でも、仲睦まじくいい歳していちゃいちゃするような両親の元で育つと、②「一生添い遂げたい」になるそう。

・・・・・・・
転載終わり。

まあ、でも「子どもができる前に離婚」というのは分かる気もする。男性にとっても、合わない人と一生を共にするのは苦痛では、と。

子どもができると責任が生じるし、そう簡単に別れることはできない・・・
つきあっているだけじゃ分からないことも多く、実際、一緒に暮らしてみないと・・・って、これは女だけじゃなく、お互い様なんじゃないだろうか。

ただ、子どもがいなくても、そう簡単に離婚はできないと思う。相手が同意しなければ、わりと時間を取られる。
この「記事」が言うように、とりあえず軽い気持ちで結婚して、やっぱり離婚したいとなっても、思い通りにはいかないかも。そのうち、出産適齢期を過ぎ、後悔することになるかも。

なので、本当に①が8割もいるのか? とも思う。ま、離婚のハードルが下がっているのは確かなんだろうけれど。

けど、②の考えだと、なかなか結婚に踏み切れないかも。「一生添い遂げる」つもりだと、男女共に「この人でいいのか?」と迷うだろう。
迷うくらいの相手ならば結婚しないほうがいいのかも? 


こんな相談を目にした。
【「適齢期過ぎているし、周りの目も気になるし、とりあえず、ここいらで手を打っておこう」と結婚してから、本当に好きな人が現れ、その人も自分に好意を持ってくれている、その人と一緒になりたい。けれど今の妻が嫌いというわけでもない。ただ離婚するなら、子どももいないし、早いほうが、とも思う。どうしたらいいだろうか】というような内容。

いろんな人が様々な意見や答えを言っていた。
『新しい人と結婚し直しても、うまくいくかどうかは分からない。今の妻を大切にすべし』
『結婚生活を続けるのは今の奥さんに失礼。子どもができないうちに離婚してあげるのが親切』

私は「離婚」に一票。
もち、奥さんが離婚に応じるかは分からないけど、子どもがいないうちであれば、奥さんもやり直しがしやすい。

ま、結婚を機に、奥さんが仕事を辞めていたり、それでなくても奥さんの経歴も『数か月~1年で離婚・バツイチ』となるので、奥さんのその後の婚活に支障が出るかもしれないので、かなりの慰謝料を払って、ということになるだろうけれど。

慰謝料を払うのが嫌、もったいない、と思うのであれば、その「新しい女性」のことはそれほど好きではない、そこまでして一緒になりたいとは思ってない、ということでもある。

けど、今の奥さんにこれといって不満がなくても、いつかはちょっとした不満は出てくるだろうし、その時、「本当に好きだった人と結婚していればなあ」と後悔するだろうし、その後悔は奥さんに伝わるだろう。
その後悔と不満は奥さんを傷つけ、しかし、その時にはお互い『やり直し』は難しく、不幸な状態をずっと続ける可能性もあるような気がする。
もち、『好きな人への思い』は単なる一時の気の迷いで、今の奥さんを大切にして、おおむね満足な結婚生活を続けることができるのかもしれないけれど。

相手に特に落ち度がない場合、慰謝料が発生する。これはお互い様。
奥さんのほうが別れたい場合も、そうなる。ダンナさんは慰謝料を請求せず、離婚に応じてくれるかもしれないけど。

というわけで、やっぱり一緒にいたいと心から思える人と結婚したほうがいいようである。後から「好きな人が現れて、もんもん。後悔」なんてことにもなりかねないし、離婚は慰謝料の問題もあって、子どもがいなくても、そう簡単ではなさそう。

なので「離婚してもいいから、とりあえず結婚」よりも、「離婚は思ったほど簡単ではないかもしれないので、周りに流されず、結婚は慎重に」と思ってしまったのであった。
世間は「若いうちに」「年をとればとるほど不利になるよ」というけれど。

いやあ、難しいね。

また年を取ると、現状維持を選んでしまいがち。根本的に生活を変えるってエネルギーいるから。
離婚が面倒なので、そのまま結婚続けてますっていうケースもわりと多いのかも?

不本意な現状維持的生き方・・・窪美澄のいう「水たまりのように澱んだ死んだような人生」になってしまうかも・・・^^;


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