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太平洋戦争、日本国、尖閣諸島問題について考えてみる [国家・日本近代歴史・戦争関連]

まずは「永遠のゼロ」(著・百田尚樹)で知ったこと、印象に残った記述などを書き綴ってみる。


【零戦について】
格闘性能がずば抜けていて、開戦当初は世界最高速度の飛行機で、非常に短い半径で旋回ができ、スピードがある上に小回りがきく戦闘機だった。
航続距離が桁外れで、3000キロを楽々と飛ぶ。
当時の、ほかの国の戦闘機の航続距離は数百キロだったので、零戦がいかにすごかったかが分かる。
そして、狭い空母の甲板で発着できる艦上機であった。

当時、欧米諸国に比べ、工業国として劣っていたとされる日本は、戦闘機だけは世界トップクラスを行っていた。

海の上での不時着は死を意味するものだったので、太平洋上で戦うことを要求された戦闘機ということで、3000キロを飛び続けることができることが必要でもあった。

しかし、3000キロ=8時間を飛べるということは・・・それだけ無茶な作戦がまかりとおる=操縦士(搭乗員)は8時間飛行機を操ることを要求されるということである。

零戦=3000キロが飛べる=8時間操ることができる戦闘機・・・8時間という長い間、搭乗員は一時も油断できず、集中力を持続させてなくてはならないということだ。

そう、民間機ではなく戦闘機なのである。いつ敵が襲ってくるかもわからない戦場(事実、待ち伏せされ、奇襲をされる場合がけっこうあったという)、ちょっとしたミスが命取りになる・・・そんな状態でも8時間の飛行は、生身の人間の能力、体力の限界を超えている。

本来、戦闘機に乗る人間の体力と集中力の限界は1時間半くらいだという。
零戦を作った人は、この飛行機に生身の人間が乗ることを想像できていなかったのではないか。

・・・というような「永遠のゼロ」の記述に「なるほど、たしかにそうだ」と思った。

人間のことを無視したものを作る・・・これがやがては「特攻作戦」につながり、そして人間魚雷「回天」、人間ロケット爆弾「桜花」を作り出したのかもしれない。

そして、前線に立たせた兵士をずっとそのまま前線に置いて戦わせ続け、まともな休息もあたえず、酷使した。そのため、零戦の多くのベテラン搭乗員が命を落とした。

日本はあまりにも自国民、兵士の命を軽視していた。そして「精神論と根性論」で、人間の能力の限界を超えた無茶をさせていた。
一方、アメリカは、兵士に休息をきちんを与え、無茶なことはさせなかったらしい。

太平洋戦争において、日本の物質的な貧しさと稚拙な作戦のほか、そのことも大敗した原因かもしれない、と思った。
気力と根性でなんとかなる・・・と考えていたとしたら、当時の軍部のトップは「馬鹿」と呼ばれても仕方ないのかもしれない。

当時の日本は、そのような「馬鹿」に国を牛耳られてしまったということでもある・・・かもしれない。

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さて、ちょいと話は変わる、でも今まで語ったことととつながる問題かもしれない。

昔、「さらば宇宙戦艦ヤマト」というアニメ映画があった。実は私もはまっていた。

主人公は、最後、ヤマトを敵に体当たりさせ(いわば特攻と同じ?)、自ら犠牲となり、地球を守るのであるが・・・
当時、これに涙を流したファンも多かったと思う。

それに対し、「あのシーンは特攻であり、特攻賛美につながる」と危惧を示した評論もあった。
あの時代は、まだまだ「愛国心=恐ろしい思想」といった空気があり、「戦前の日本は悪だった」みたいな考えに支配されていたように思う。

もちろん、特攻作戦そのものは「馬鹿げた非人間的な恐ろしい作戦」である。
しかし、国や家族を守るために戦い、死んでいった兵士に涙すると「戦争賛美につながる」と批判される空気が、あの頃でさえあった。

ましてや、戦後間もない頃は、アメリカに擦り寄ったマスメディアにより、世間は手のひらを返したように、特攻で死んだ人は「戦犯扱い」され、その遺族は村八分にあったらしい。

恐ろしいのは、「馬鹿」に国を牛耳られることと、「洗脳マスメディア」かもしれない。

もちろん、「私も馬鹿」なので、多くの人の考えや意見に耳を傾け、少しでも「馬鹿から脱却」できればいいのだけど。

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というわけで領土問題。

北方四島は、いまやすっかりロシア化されているようで・・・ロシアが実行支配し、このままではなし崩しにロシアのものになってしまうかもしれない。
尖閣諸島問題で、日本が見せた弱腰外交を見て、ロシアも動き出したらしい・・・と聞く。

日本はアメリカを頼るしかない。結局「強い国」に頼るしかないのである。

中国漁船にあきらかな非があるあの「証拠映像」がありながら、なぜか日本政府は映像を公開せず、中国相手に弱腰になるしかなかった・・・それほど日本は弱い国なのだ、外交的に攻めるなら今である、と他の国から思われているのかもしれない。

ロシアは「強い国になること」を謳っているようだ。
日本も見習わないと・・・と言うと、「宇宙戦艦ヤマト」の件で語ったように、ちょっと昔であれば「恐ろしい考えだ」と思われていただろう。

ただ、今回の尖閣諸島問題で、いろいろと考えさせられた日本人も多いようで・・・私も考えさせられた。

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尖閣諸島問題の映像流出、ネット公開について。
自分なりに考えてみた。

【今回の件でわが国の国益は損なわれたか】

・・・いや、その前からの中国に対する弱腰外交で、国益はすでに損なわれていたような気がする。そして、今回のロシア大統領北方領土訪問にもつながってしまったようだから。
けど、この件で、日本国民は領土問題を意識し出し、目が覚めたのではないだろうか。
あれが機密情報だったかどうかは置いておいて、簡単に流出してしまった管理の甘さも露呈してしまった。
なので、もしかしたら映像流出ネット公開は意味があることだったかもしれない、と個人的に思う。


【これ(映像)を機密とするのであれば、時の政府が自身の都合の悪いことはすべて機密にしてしまえば、何をやっても許されるのではないだろうか】

・・・たしかに、その通りかもしれない、とも思った。
もちろん、公開したために、国益が損なわれるということも多々あるだろうから、国家の機密情報をすべて公開しろとは思わないが。

そう、この証拠映像をもって、中国と裏で取引し、映像を公開しない代わりに中国を譲歩させ、日本の国益にかなう外交をするつもりだった、というのであれば、流出させるべきではなかったと思うが、どうなのだろう?

今回の「尖閣諸島問題から始まった領土問題から始まる国対国のさまざまな問題」で、政府が「日本を破滅に向わせる恐ろしい馬鹿」であるかどうか見極めなくてはいけない・・・のかもしれない。

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11月10日
ぜひ読んで欲しいと思った本を紹介します。

「永遠のゼロ」・・・フィクションだけど、かなり調査し、史実に近いことも描かれているようだ。
太平洋戦争の話・・・零戦、そして特攻のことについて書かれている物語だ。

私は真珠湾攻撃、そして終盤の沖縄戦、東京大空襲や原爆投下のことについて語られた話や番組はよく見るが、ミッドウェー海戦、ガダルカナル戦についてはあまりよく知らなかった。それらについても読みやすく書かれている。
零戦についても、名前だけ知っている程度だったが、「永遠のゼロ」では、零戦の性能について、それを操る操縦士について、いろいろ描かれていて・・・開戦当初は本当に日本はすごかったのだな、というのが分かった。

それにしても・・・
現場で戦っている兵士を捨て駒扱いし、現場を知らない者が無謀で無茶な作戦を立て・・・でも反省もせず、間違いを認めず、突き進み、最後は特攻作戦・・・

訓練に何年もかかる飛行搭乗員を養成する余裕もなくなり、飛行経験の浅い多くの搭乗員が、発艦訓練で機をまともに操れず死に、もちろん飛行機も失い、なので訓練は中止せざるを得ず、ほとんど訓練を受けることない新人搭乗員を特攻作戦に投入し・・・

飛行機で体当たりする神風特攻隊、人間魚雷「回天」は、聞いていたが、人間ロケット爆弾「桜花」のことは知らなかった。この「永遠のゼロ」で知った。

この「桜花」の降下訓練で、着地に失敗し、死んだものも多数いたらしい。
降下には凄まじいGがかかるので気を失い、それで着地に失敗するケースが多かったらしい。実戦ではなく、訓練で死ぬのである。もちろん、実戦でも、敵機にたどり着くことなく、途中で撃墜される無茶で無謀で無駄な作戦だった。

・・・非人間的な作戦である。

アメリカの博物館には、この「桜花」を「バカ爆弾」と名づけ、飾られているようだ。
特攻作戦そのものが、史上最大の「バカ作戦」ということで。

長官クラスは、太平洋戦争まで実戦をひとつも経験することなく、戦闘の指揮をとっていた。日本海軍の高級士官は作戦を失敗しても、誰も責任を取らされず(これが一般兵士だったら、ありえないことだ。現場の下級将校たちが重い責任をとらされ、自殺を強要されていた)、エリート同士かばいあっていたようだ。

今の日本の官僚組織に通じるところがある、と「永遠のゼロ」にも書かれている。

また、当時の新聞(マスメディア)についても・・・新聞は、戦争への道を煽り、開戦してからは大本営発表をそのまま流し、毎日、戦意高揚記事をかきまくり、戦後はアメリカGHQの命じるままに、民主主義万歳の記事を書きまくり、戦前の日本がいかに愚かな国であったかを書きまくり、国民に愛国心を捨てさせるような論陣を張り、国を愛することは罪であるかのように書き・・・
結果、近隣諸国におもねる売国奴的な政治家や文化人を生み出した・・・と。

なんだか、現在の「尖閣諸島問題」に通じるところがある気がする。

もちろん、この本に書かれていることが「すべて正しい」わけではないだろう。フィクションだし。
まあ、いろんな視点から描かれている本や番組などに触れることが大切なのでは、と思ったのであった。

ということで、ここに・・・浅田次郎「中原の虹」より、印象に残ったセリフを記しておこう。
以下「中原の虹」より抜粋

歴史を知らねばならぬ。
では何ゆえ歴史を知らねばならぬのか。
己の歴史的な座標を常に認識する必要があるからである。
己がどのような経緯をたどって、ここにかくあるのか。
父の時代、祖父の時代、父祖の時代を知らねば、己のかくある幸福や不幸の、その原因も経緯も分からぬだろう。

能う限りの正しい歴史を後世に遺さねばならない。
人々がかくある幸福に心から謝することが叶うように。
人々がかくある不幸を覆し、幸福を得ることが叶うように。

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